「森羅万象」を「詩」で具現化する

空輝(くうき)による自作詩の発表場かつ保管倉庫 すべての転載、自作発言、AI利用禁止

川柳「新生活」

「疲れた」と起床早々口に出る 疲労感慣れてくる迄もう少し

俳句「差」

寒暖や外の変化に泣く赤子 春分や風の強さが身に沁みる

短歌「行方」

水溜まり越しにも見えるネオン街 下を向くことすら怖くなる どこへ行く音を楽しむ方法は何回目の億回再生

自由詩「自由」

自分の生活のために 働いているはずなのに 顧客満足度を 上げようとする度に下がる 自分の幸福指数 自分を幸せにするために 意のままに振る舞っていたいのに 気が付けば様々な物事で がんじがらめになっている 自分は自分のために 生きている 思える日時は …

自由詩「若さ」

凝ったメイクをして 着飾っている 10代ぐらいの子を 見掛けると 化粧や服装に 気を遣わなくても 充分美しいのに ついそんな お節介なことを思ってしまう 年を重ねている 自分自身を 鏡で見る 10代の頃と比べて 何が変わったのだろう

川柳「考察」

小学校から命を惜しむ声 他の人の思いやりの真似をする

俳句「荒涼」

天気良し空気冷たし移動中 愚痴すらも自慢に聞こえる冬ざれ

短歌「会話」

久々に会って色々話したら「タイミング」という幸せを知る 電話掛け最初の声はガイダンスおひとりさまには少し辛い

自由詩「媒体」

記録して 都合良く編集して 発信する 個人でも集団でも 変わらない真理が 今日も技術を通して 全世界に 拡散されていく

川柳「緩急」

機嫌取り今日は開店休業日 夜遅くまだまだ弾む塾カバン

短歌「進展」

運河から魚の跳ねる音がして見に行ってから広がる波紋 初めての出会いサヨナラ再会を繰り返す度前向くココロ

俳句「訪れ」

車窓から強めの冬の陽射しかな 冬来るいつもより長く鼻をかむ

自由詩「名月」

夜窓にうつる 丸にひかれて あちこち歩くと くっきり光る 月をみつける

川柳「起点」

詠むだけで味が広がる五七五 始まりは実は途中の通過点

俳句「到来」

秋来る目を引く柄のワンピース 秋の蚊やようやく出番と刺しに来る

短歌「土砂」

午前四時半に初めて歩く道 朝に溶けている土の匂い 砂埃絡ませながらスポーツに力を注ぐ少年少女

自由詩「午前6時半」

暴言を吐きながら 自転車を蹴る 泥酔した人に 肩を貸す 今日も1日 良い日でありますように

川柳「意思」

全身で楽しむ証筋肉痛 不安より意欲ようやく上回る

俳句「気配」

秋晴や暑さを少し残しつつ これからの気持ち表す秋の雨

短歌「催し物」

頬杖を突きながら待つ開演前これから見える景色を思う 喜びと楽しみ共に分かち合う人との再会に「有難う」

俳句「夏の虫」

都市の駅前で聞こえるミンミン蝉 蚊に刺され痒い記憶がない今年

自由詩「金は天下の回りもの」

本当にそうなら 金持ちと貧乏人の 入れ代わりが もっともっと激しいはず 金という資源の 移り変わりを せき止めているのは どこのどいつだ? 地球上にある資源も 巡り巡って あらゆるものへ なんて幻想も 枯渇させているのは 何が原因なんだ?

川柳「靴」

生き方が爪先にふと現れる 「どうしても」伝わる気持ちの靴擦れ

短歌「気持ち」

お互いの好きなアイスを分け合ってあつい気持ちをゆっくり冷やす 少し強い夜風に気持ち誘われてもう少しだけ手を繋ぎ合う

自由詩「社会復帰」

太陽を 雲が高層ビルが 遮っている間に 少しでも前に進む 今はまだ 直射の現実に 耐えられる自信が無い 電動キックボードで 颯爽と炎天下を 駆け抜ける人々 その世渡りの上手さが 今は眩しく見える

短歌「情報通信技術」

偏ったメディアにもはや興味無し今日もスマホをじっと見つめる 彼方此方でスマホの普及気掛かりは世間知らずを何処まで直す 分からない人と人との距離間が繋がりやすさが拍車を掛ける

川柳「模様」

意見には意見で返す信頼感 その涙未来の自分を見るようで

俳句「夏の酒」

のんびりと今日は二人で麦酒飲む ほろ酔いが一気にさめる熱帯夜